ガスクロマトグラフとは

ガスクロマトグラフィーの装置をガスクロマトグラフ(GC)と呼びますが、主にキャリアーガス、試料注入部、カラム、検出器からなります。
キャリアーガス(移動相の気体)では不活性なヘリウムや窒素が使われることが多く、カラムでは一般的に充填カラム(内径1〜4mm、
長さ1〜5m)とキャピラリーカラム(内径0.1〜0.5mm、長さ10m〜60m)が用いられます。                                     
本実験で用いるGCは、検出器に熱伝導度検出器(TCD)を備えたTCD-GC(島津GC-8A)を用いています。

熱伝導度検出器(TCD)

熱伝導度検出器(TCD)では熱伝導度の変化を検出します。熱伝導の低いヘリウムをキャリアーガスとして、試料が混入することで
熱伝導度が低下するのを調べます。熱伝導度検出器には加熱フィラメントが組み込まれており、片方にはキャリアーガスと同一の
ガスを流し、もう片方には試料を含んだキャリアーガスを流して、両フィラメントの電気抵抗の差を比較します。

         

  図 島津GC-8A                       図 TCDの構成